■打撲したときの受診判断■

 

こんにちは。SOL整形外科の内田です。
このコラムでは、患者さんやそのご家族から寄せられる質問に、整形外科医の視点でお答えしています。
今回のご質問は打撲(だぼく:打ち身のこと)について。スポーツをしている子どもたちにとって、打撲は最も一般的な怪我の一つです。打撲の基本的な処置方法について、Q&Aをぜひご覧ください。

質問:

ラグビーを始めた小学生の親です。練習を終えると、いつもアザができています。ぶつかるのは仕方がないと思うのですが、どう対処したらよいか迷うことがあります。こういうときは必ず病院へ!と、親でもわかる判断基準はありますか。

回答:

ご質問ありがとうございます。ラグビーのようなコンタクトスポーツでは、どうしてもアザができるようなぶつかり合いが起きますね。医療の言葉では「打撲」と呼びます。まずは打撲によるアザについての基本的な知識をお伝えしたうえで、対処方法についてご説明したいと思います。

 

1.    打撲とは

打撲とは、外部からの強い力が身体に加わることによって、筋肉やその周辺にある軟らかい組織が損傷を受ける怪我の一種です。皮膚の内部で組織が傷つき、血管が破れて出血している、という状態です。外見上は「腫れ」や「アザ」として現れます。この皮膚の下での出血により、血液が周囲の組織に浸透することで腫れや痛みを引き起こします。

2.    医師の診察が必要かどうかの判断について

 コンタクトスポーツでの打撲は日常茶飯事なのでなかなか医師の診察を、と考えるにハイただないかも知れませんが、もしも以下のような状態だった場合には必ず受診してください。もちろん、小さなことでも心配ごとがあればいつでも相談に来てくださいね。

3.    RICE療法

打撲の初期対応として最も一般的かつ有効な方法は、RICE療法です。打撲に限らず、捻挫や肉離れの応急処置にも有効です。このブログでも何度も登場していますね。
RICEは以下の4つのステップの頭文字を取ったもので、それぞれのステップが二次的な問題を防ぐ役割を果たします。打撲の部位によっては圧迫などしづらいこともあると思います。その場合は安静にして冷やすだけでも効果がありますので、ぜひ試してみてください。

 

たかが打撲、されど打撲。大きな力によって身体の中で出血が起こる打撲は、よく起こる頻度の高い外傷であるがゆえに軽視されがちです。けれども、今回お話したように
痛みが悪化していく場合やしびれがある場合など、気をつけたほうがいい状況に陥ることも無きにしもあらずです。スポーツは、日常生活動作と比較して大きな力と遭遇しやすい環境ですから、練習や試合が終わったら身体のチェックをする習慣を持ちたいですね。

心配事があればいつでも整形外科医にご相談ください。一緒にお子さんの身体について相談していきましょう。