こんにちは。

SOL整形外科の内田です。

このコラムでは、患者さんやそのご家族から寄せられる質問に、整形外科医の視点でお答えしています。今回のご質問は受験期とスポーツのシーズンが重なってしまうことに関するお悩みです。できれば、心理的な負担はやわらげてあげたいところですが、どちらも必須ということになると、親御さんの協力が大事になってくると思います。運動を続けてもらうという視点から、少し考えてみましょう。

質問:

小学校6年生の子どもの親です。中学受験に向けて、ラストスパートの時期をむかえているのですが、同時にスポーツも秋のシーズン真っ盛りで、うまく折り合いをつけることができません。スポーツに取り組むお子さんをたくさん見ていらっしゃる先生の立場から、なにかアドバイスを頂けませんか。

 

 

回答:
ご質問ありがとうございます。

受験とスポーツシーズン、たしかに重なってきますね。特に秋の週末、土日はしっかり勉強してもらいたいのに週末は試合三昧、という話をよく聞きます。

ここでの問題は、お子さんに負担がかかりすぎる可能性があるということです。なぜなら、子どもたちは自分自身の限界に気が付かないままやるべきことを頑張ってしまうことがあるからです。大人よりもずっと、自分の身体に関する経験値が低いので、どこまで頑張れるかを過剰に見積もってしまいがちなのです。

 

近くにいる大人の一人として、常々考えていることなのですが、やはり、お子さんとしっかりコミュニケーションを取ることが親御さんの第一の役割だと考えています。疲れすぎていないか、様子をよく観察し、もしも本人からなにか訴えがあれば、真摯に話を聞いてあげてください。

 

さて、今日はその上で、限られた時間をどう有効に使うか?ということを考えていきたいと思います。これは特に医師だから知っている、という内容ではないかもしれませんが、普段子どもたちを見ている立場として、有効だろうと考えられる事柄をご紹介したいと思います。

 

大きく分けて、5つのポイントで考えました。

 

1. スケジュールの管理

運動と勉強を両立するためには、効果的な時間管理が不可欠ですから、まずはスケジュール管理を見直してみましょう。

 

タイムマネジメント

 

 

 

スケジュールが沢山書かれたカレンダーのイラスト

 

2. 時間管理の方法をもつ

時間的な効率については、個人差はあれ、時間を区切っていくことが大事だと考えられています。ポモドーロ・テクニックのような、一般的になりつつある方法を取り入れてみるのも一つの手ですね。詳しい方法論は紹介できませんが、一例として挙げておきます。

 

集中力を高めるテクニック

 

キッチンタイマーのイラスト

 

環境の整備

準備を学ぶ良い機会です。今後高校生・大学生・社会人と進んでいく中で、自律を目指す方法でもあるとおもいます。

 

 

 

3. 運動の効果的な取り入れ方

部活動や試合がお休みの日は、できるだけ「なにもしない時間」の確保、自由時間の確保をしてあげることが、心理的なプレッシャーのコントロールに有効です。

その上で、体力の維持を考える際には、短時間の運動を取り入れてみるのもいいかもしれません。

お子さんと相談の上、どのように身体を動かしていくか検討してみましょう。

 

運動の種類と強度

 

 

日常生活での活動

 

体操のイラスト(男の子)

 

 

4. バランスの取れた生活習慣

運動と勉強の両立には、全体的な生活習慣の見直しも重要です。ここは親御さんが全面的に協力することができるポイントだろうと思います。

 

栄養バランスの取れた食事

 

 

十分な休息

レム睡眠のイラスト

 

 

5. 親御さんのサポートとコミュニケーション

最後に、心理的な親御さんのサポートについて。子どもがストレスなく勉強と運動を両立できるよう、積極的にサポートしましょう。

 

励ましと理解

 

 

 

まとめ

運動と勉強の両立は難しい課題ですが、計画的な時間管理、効果的な勉強方法、適切な運動の取り入れ方、バランスの取れた生活習慣、そして親御さんのサポートを考えることで、少し具体的に考えることができそうでしょうか。

 

子どもが心身ともに健康で充実した生活を送れるよう、よくご家族で話し合って、方法を模索してみてください。